中央線沿線は、銭湯が豊富です。
高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪。数駅の間に、昔からの銭湯がいくつも残っています。しかも2026年8月から、東京都の銭湯は600円。ワンコインとまではいきませんが、それでも十分に安い。
そんなエリアに、平日2,300円の温浴施設があります。荻窪駅西口から徒歩1分の 「東京荻窪天然温泉 なごみの湯」 です。
私は両方に行ったことがあります。そしてなごみの湯は、施設としては本当に良いと思っています。
それでも、中央線で風呂に入るなら、私は高円寺の小杉湯を選びます。 しかも、浮いたお金で飲みに行きます。
この記事では、その理由を数字で書きます。
この記事でわかること
- 荻窪 なごみの湯(2,300円)に何が含まれているのか
- 高円寺 小杉湯(600円)で何ができるのか
- 差額1,700円をどう考えるか
- どちらを選ぶべきか、目的別の結論
まず、両者の中身を並べます

※料金・営業時間は 2026年8月時点 の情報です。訪問前に各公式サイト(なごみの湯の利用料金/小杉湯の営業・施設案内)でご確認ください。
なごみの湯の2,300円は、決して「ぼったくり」ではない
先に、公平な話をします。
2,300円という数字だけを見ると高く感じますが、中身を見ると納得のいく構成です。
- サウナ料金・館内着・フェイスタオル・バスタオルが入館料に込み。手ぶらで行けます
- 営業は10:30〜翌9:00。ほぼ一日中いられます
- 荻窪駅西口から徒歩1分。これは相当な強みです
- 超高濃度炭酸泉(1300ppm) や露天風呂もあります
- 岩盤浴は別途650円(複数室。低温サウナも含めて種類が豊富。ロウリュも実施)
つまりこれは「風呂に2,300円」ではなく、「一日こもるための装備が入って2,300円」です。多くの施設ではサウナ別料金・館内着とタオルで数百円かかることを考えれば、パッケージとしては妥当です。岩盤浴は別料金ですが、650円は他施設の700〜1,000円より安い設定です。
そして実際、私はこの施設をいい温泉だと思っています。 露天風呂があり、サウナのあとに気持ちよく外気浴ができる。設備に不満はありません。
それでも、私は小杉湯を選びます
ではなぜ選ばないのか。理由は施設の質ではなく、立地との組み合わせです。
なごみの湯は、中央線という「銭湯が豊富すぎるエリア」に立っています。
数駅の距離に600円の銭湯がいくつもある。その中で2,300円を出すには、差額1,700円ぶんの理由が必要になります。そして私の場合、その理由が立ちませんでした。
とくに高円寺の 小杉湯 が強すぎます。
小杉湯が600円でできること
昭和8年創業、高円寺駅から徒歩5分。とてもきれいな銭湯です。古い銭湯にありがちな「入るのに勇気がいる感じ」がありません。
湯船の構成がよくできています。
- ミルク風呂(41℃) — 名物。ぬるめに設定されていて、長く入っていられます
- あつ湯(44℃) — しっかり熱い
- 水風呂
- 日替わり湯
サウナはありません。 でも、あつ湯(44℃)と水風呂の交互浴が、これがまた気持ちいいのです。
サウナがないと整えないと思われがちですが、熱い湯と冷たい水を往復するだけで十分に気持ちよくなれます。 むしろ、サウナのように「何分入るか」を考えなくていいぶん、気楽です。
600円で、これができる。
差額1,700円を、何に使うか
ここからが、私の結論です。
なごみの湯 2,300円 - 小杉湯 600円 = 1,700円。
この1,700円は、高円寺で飲むには十分な金額です。
高円寺は、中央線の中でも飲み屋の多さで知られた街です。駅前から南口、北口、どちらに歩いても店があります。
つまり私の選択肢はこうなります。
| 選択肢 | 内容 | 合計 |
|---|---|---|
| A | なごみの湯で一日過ごす | 2,300円 |
| B | 小杉湯で風呂に入る + 高円寺で飲む | 600円+飲み代 |
そして私は、Bのほうが嬉しいのです。
気持ちよく風呂に入って、さっぱりした体で飲みに行く。 この流れが、私にとっては温浴施設に一日こもるよりも満足度が高い。風呂上がりの一杯は、風呂の続きみたいなものです。
これは施設の優劣ではなく、「その日をどう過ごしたいか」の違いです。
目的別の結論
はっきり分けます。
なごみの湯を選ぶべき日
- 一日こもりたい日。岩盤浴(+650円)を足せば、朝から夜までいられます
- 手ぶらで行きたい日。館内着もタオルも込みです
- 荻窪から動きたくない日。駅西口から徒歩1分は圧倒的です
- 深夜・早朝に風呂に入りたい日。10:30〜翌9:00の営業は貴重です
- サウナと露天風呂が必要な日。小杉湯にはどちらもありません
小杉湯を選ぶべき日
- 風呂に入って、そのあと飲みに行きたい日
- さっと入って、さっと出たい日
- 頻繁に通いたい日。600円なら習慣にできます
- 熱い湯と水風呂の交互浴がしたい日
この2つは、実は競合していません。 用途が違うだけです。ただ、「今日どっちに行こう」と迷ったとき、私は圧倒的に小杉湯を選ぶ回数が多い——それが正直なところです。
補足:2026年8月、東京の銭湯は600円になりました
この記事の前提として書いておくと、東京都の公衆浴場の入浴料金(大人・12歳以上)は、2026年8月1日から600円に改定されました。 それまでは550円でした。12歳未満は据え置きです。
50円の値上げですが、それでもまだ銭湯は安いというのが実感です。
ついでに、ちょっと面白い計算を書いておきます。銭湯でサウナに入る場合、多くの銭湯ではサウナが別料金(300〜480円程度)です。すると 600円+300〜480円 = 900〜1,080円。
これは調布の仙川 湯けむりの里(平日920円)(公式)や、所沢のキング&クイーン(平日950円)(公式)よりも高くなります。
参考までに、東京近郊の主な日帰り温泉の平日料金と公式サイトをまとめておきます。
| 施設 | 平日入館料 |
|---|---|
| 東京都の銭湯(統制額) | 600円 |
| 仙川 湯けむりの里(調布) | 920円 |
| 竜泉寺の湯 八王子みなみ野 | 950円 |
| 温泉バルコニー キング&クイーン(所沢) | 950円 |
| 国立温泉 湯楽の里 | 1,000円 |
| 稲城天然温泉 季乃彩 | 1,000円 |
| 深大寺天然温泉 湯守の里(調布) | 1,080円 |
| 高井戸天然温泉 美しの湯 | 1,100円 |
| 京王高尾山温泉 極楽湯 | 1,100円 |
| 東京荻窪天然温泉 なごみの湯 | 2,300円 |
| よみうりランド 花景の湯 | 2,300円 |
| テルマー湯(新宿) | 3,100円 |
※施設名はリンクになっています。当ブログに記事があるものは記事へ、それ以外は各施設の公式サイトへ飛びます。
中央線沿線の銭湯も載せておきます(いずれも入浴料600円)。
| 銭湯 | サウナ |
|---|---|
| 小杉湯(高円寺) | なし |
| ゆ家 和ごころ 吉の湯(成田東) | +480円 |
| ひだまりの泉 萩の湯(鶯谷) | +300円 |
「サウナ目的なら、銭湯よりスーパー銭湯のほうが安いことがある」——これは値上げ後の今、覚えておくと得をする話です。
なお小杉湯にはサウナがないので、600円のままです。 交互浴で十分に気持ちよくなれる施設なので、この点でも小杉湯は強いと思います。
まとめ
- なごみの湯(平日2,300円)は良い施設です。 サウナ・館内着・タオル込み、荻窪駅徒歩1分、10:30〜翌9:00営業
- 小杉湯(600円) は、ミルク風呂41℃・あつ湯44℃・水風呂・日替わり湯。サウナはないが、交互浴が気持ちいい
- 差額は1,700円。高円寺で飲むには十分な金額
- 一日こもるならなごみの湯、風呂+飲みなら小杉湯。用途が違うだけで、優劣ではありません
- ただし私は、中央線では小杉湯+飲みを選びます
高い施設が良い施設とは限らないし、安い施設が物足りないとも限りません。その日をどう過ごしたいかで、正解は変わります。
中央線で「今日どこの風呂に行こう」と迷ったときに、この記事が判断材料になれば嬉しいです。
公式情報リンク集
料金も営業時間も変わります。行く前に公式で確認してください。
荻窪 なごみの湯
| 知りたいこと | 公式ページ |
|---|---|
| 施設全体 | 荻窪なごみの湯 |
| 利用料金・営業時間 | 利用料金・営業時間 |
| お風呂 | 施設のご案内 |
| サウナ | サウナ |
| 岩盤浴・ロウリュ | 岩盤浴・ロウリュ |
| 休憩処 | 休憩処 |
| 初めて行く人向け | 初めてのかたへ |
| 割引 | クーポン |
| 行き方 | アクセス |
公式SNS: Instagram @nagomino_yu/X @nagomino_yu
高円寺 小杉湯
公式SNS: Instagram @kosugiyu_sento/X @kosugiyu
日替わり湯が何かは、当日のSNSを見るのが一番確実です。目当ての湯がある日を狙うなら、行く前にチェックしてみてください。
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